平和な美しい山々に囲まれた秘境の地に暮らすワハーン人の子どもたち。
屈託のない笑顔を見せ、混じり気のない元気な声を聞かせてくれる。
便利なものはなくとも、人々はこの地を離れようとはしない。
しかし、この世界も平穏ではない時代があった。
かつてイギリスとソ連がこの地域周辺で互いに目を光らせて争っていた頃、
ワハーンはイギリスの支配する今のパキスタンと、
ソ連の一部だったタジキスタンの緩衝地帯として機能していた。
細長く東西に伸びる険しい山々の中に、
石を積み上げてできた、イギリス軍の見張り小屋の跡をみつけることができる。
穏やかな日々が続きますように。