ボサボサになった髪の毛をお婆ちゃんに整えてもらうヤグノブ人のイスマイヤ。
両親がタジキスタンの首都ドゥシャンベに出稼ぎに行っているので、お婆ちゃんとお爺ちゃんと一緒に荘厳な山々に囲まれたヤグノブ谷の奥地にある村で三人で暮らしていた。
しばらくイスマイヤと遊んでいると、お婆ちゃんがきのこ料理を振舞ってくれた。ヤグノブ語は分からないが、全部食べて良いのよ、と言っているのが伝わった。
谷の奥深くに住むヤグノブ人たちはみな自給自足で、たまに砂糖や塩などを山の麓の村へ買い出しに行くくらいだ。
ヤグノブ谷では春になるときのこがたくさん取れるらしいので、
貴重な食料にありがたみを感じつつ頂くことにした。
・・これが、びっくりするほど美味しい。
油で炒めていて、味付けは塩だけのはずなのになぜこんなに美味しいのか?
日本にもありそうな素朴な味。