
バロチスタンにあるイランシャフールという町の近くにある村。ここはバロチスタンの一部がイランに編入される前はパーラという名前の町だったらしい。
この日は休日で、村の子どもたちが
大人と一緒に一か所に集まって話をしたり、遊んだりしているところに参加させてもらった。
その中にいた、真新しい黄色の布にカラフルな刺繍が映えるバローチの民族衣装を着た女の子。

すぐ隣では、女性が刺繍をしていた。
布に様々な形をしたスタンプをたくさん押して模様の下書きを施し、それをなぞるようにして少しずつ縫っていた。
サク ショウク(とても美しい)
という言葉が何度も口から出る。
よく見るとヒジャブの縁にまで、可愛い花のような形が刺繍されている。
これはあまり他の地域では見たことが無かったが、バロチスタンではよく見られるものだ。