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#24 バロチスタン・辺境の小学校へ

イラン・バロチスタンの辺境の村にある小学校。


幹線道路からはずれて、道無き道と共に乾燥した大地を何時間も車で走ると、

この村に辿り着くことができる。


ここの子どもたちも、決して十分だと言える教育環境にはない。

何か一つ必要だとなっても、手に入れるのはそう簡単ではない。


例えば、鉛筆は貴重品だし、買おうと思っても、荒涼とした砂漠の道を何時間もかけて

車で走らなければ売っているところまで行けない。

だから、当然教室の中に、名前すら書いていない鉛筆の落とし物などあるわけはないし、

日本の小学校おなじみの「落とし物箱・・」なんかもない。



それでも、やはり生き生きとした表情を見せ、

がんばって子どもたちは毎日先生と一緒に勉強をしているのだ。


教室の中にお邪魔した瞬間にみんな元気に挨拶をしてくれる。

これは先生のその場の指示じゃない。


普段からお客さんが教室にやってきたときには、

挨拶をきっちりやるように教えられている。


これはシルクロードのイスラム世界を旅すると、

どこの小学校でも見られるが、いつもそれを見るたびにパワーをもらっている。


バイバイみんな。ホダーフェズ。(バローチ語でさよならの意味)

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