「日本から来た?日本って何?」
ここは広い世界の中でも最も小さな小学校の一つだろう。
バロチスタンの山奥の奥の村のみんなの小学校。
TAROKというこの地域によく自生しているとても固い植物の葉を編んで
建てていた。
遊牧民たちが定住化したと言われる村にあり、
彼らの家もまた、同じつくりをしている。
こんな電気の無い山奥でも、みんな鉛筆と教科書、
ノートを持ってしっかり学校に来て勉強していた。
感心するより他はない。
しかしこの村には中学校が無い。
進学するには村を出て長い山道を下り、大きな村に出なければならない。
家族とはなればなれになるし、それは現実的ではないだろう。
もし、高校に進学するには町に行かなければならないが、あまりにも遠い。