タジキスタン共和国、ザラフシャン山脈の南部に位置するヤグノブ谷。
その最も奥地にある村の一つ、ガルメン村。
周囲は荘厳な山々が連なり、静かな空気の音と水の流れる音だけを聴くことができる。
ガルメン村はとても小さな村で、家も数件しか建っていない。
その中にある、山の急斜面に建てられた1つの家に、
イスマイヤという女の子が暮らしている。
初見では全く心を開いてくれないが、根気よく一緒に遊ぶと笑顔を見せてくれる。
お母さんとお父さんはドゥシャンベに出稼ぎに行っているので、
おばあちゃんやおじいちゃんと一緒に暮らしている。
住民自体が少ないので、子どももとても少ない。
そんな中、まだ小さいのに、家畜の世話や、燃料になる牛の糞集めなどの
家の手伝いをしっかりこなしていた。